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ばく の音楽活動と日常を綴るブログ since August,2003
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このブログにしばしば登場の二人。

マツモトキヨシ ではない。

念のため。
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幼稚園には通わなかった。
六つ上の兄貴が卒園してしまった幼稚園に、
気後れしていたに違いなかった。
何がなんでも通わせようとする両親でもなかったし。
したがって、相変わらず友達といえば近所のキヨちゃんとマッちゃん。
そんな僕だから、初めて女の子と手をつないだ日の事を、
今でもよく憶えている。

その日初めて知り合った子だった。
気がついたら、その子とふたりで遊んでいた。
白いブラウスに赤いスカート。
髪はうしろでひとつに結んでいたように思う。
(全然あてにならないけれど、、、)

そしてふたり、
その子にリードされるまま、
手をつないで近所の道や草むらを歩くシーンへと、
僕の記憶は導かれて行く。

その子が僕に名前を訊いた。
 「お名前は、なんていうの?」
 「サトシ・・・」と僕。
 「サトシ? ふぅ~ん、、さとう(砂糖)みたいな名前だね。」
 「うん。」

と、そんなやり取りをした事だけを鮮明に憶えている。
僕の方からは、名前を訊かなかったように思う。
もちろん、
その後、その子と遊んだ記憶もない。

 やっぱり、
  詰めが甘いのだ。


以前のブログに、

かくして男の子は、痛い思いをして成長する。
と書いたけど、


大人になった今も、痛い思いをしないと
成長できない自分であることに気がついた。

いや、、痛く切ない思いばかりで、成長は皆無だろう。


 六つ違いの兄貴がいる。
団塊と呼ばれる世代の生まれだ。
町内の子供達が年齢差を越えて、一緒になって遊んでいたのが
決して珍しくなかったあの時代。
それでもさすがに六つの年の差は、
「大人と子供」くらいの感覚のずれがあったのも事実。
兄貴の駆る自転車の荷台にまたがり、
サドルのバネのあたりを両手で掴む。
兄貴の友達の家に遊びに行くのだが、
その輪の中にほとんど入ることなく、結果持て余した時間は、
裕福な友達の部屋の片隅にうず高く積まれた少年漫画雑誌を、
片っ端から読んでいたような、そんな思い出がある。

ある日、サドルを掴む力が甘く、
急発進した自転車の荷台から振り落とされて、
後頭部を強打したことがあったっけ。
一瞬何が起きたのかわからず、
ただ鼻の奥がツーンとしていたのを憶えている。
兄貴に八つ当たりはしなかったはずだ。

かくして男の子は、痛い思いをして成長する。

昭和30年代、東京、品川生まれ。

親父に手を引かれ、京急「青物横丁」駅そばの踏切、
その遮断機の横に立ち、警報機の音を「チンパチンパ」と模しながら、
通り過ぎる電車を眺めていた、そんなかすかな記憶がある。

親父の仕事は、技術系の会社員。
母方に三味線のお師匠さんがいたと聞く。
親父自身も、かの戦地では上官に命令されるまま、
ギターを弾いていたそうな。

お袋は、専業主婦。
いわゆる芸術的な趣味、才能には無縁の人だと思っていたのだが、
実は、なかなかの絵心を持っている人だということを知ったのが、
つい数年前。

身体つきは親父似。
顔はお袋似。

そういうことだ。

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PROFILE
HN:
ば く ( BAKU )
HP:
性別:
男性
自己紹介:
Man of middle age
Singer;Song writer;Guitar player
東京都出身・O型・魚座
1995年3月:音楽活動再開
【BAKUJIN】【Fu's all time】等
バンド活動多数。
加えて、現在も
【えにし】【りずみん】
【So-BAND】【SPUU】etc...

バンド活動であったり、
ギター弾き語りストであったり、
ウクレレ講師であったり、
サポートギタリストであったり。
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