帰り道、F橋駅の改札口を出て少し行くと、まずその音に気がついた。
シンバルの音とアンプを通されたエレキベースの音だ。
その音は頭上から聞こえていた。
そこは駅ビルへと続くエスカレーターを昇り、遊歩道上の一角。
毎日通り抜ける場所でもあるので、嫌でもその音のする方へ
僕は近づくことになる。

ストリートミュージシャンだった。
ミニドラムのセット、エレベ、エレアコ、そしてボーカルの四人。
最近のストリートミュージシャンはミニPAを持っていて、
電源さえ確保できれば屋外どこでも、こうして大音量で自分らの
演奏をアピールできる。

今まさに演奏が始まる瞬間だったようだ。
ハードロックのような、、、ラップのような、、
まぁ、なんというか大きく言えばロックって言えなくもないのだが、
(基本にブルースを感じないロックはロックとは思えない僕なので)
とにもかくにも、その大音量に乗せて、口の中で無理やり言葉を
こねくりまわしたような唄い方のボーカル君のヒステリックな
歌声が辺りに響き始めたのだ。

音楽性を理解してあげたい、キミ達の情熱も分かってあげたい、、
でも、そりゃいささかやり過ぎだって、、。
ロックミュージックが反社会的だっていうのは分かるよ。
でも、今日びそりゃまずいって。
全然カッコ良くないんだ、、キミらのやってること。

第一、キミらの立っている歩道の真下は、駅前交番なんだし。


写真は、今日の新宿。
今後この辺りにもちょくちょく出没の予定。