年内に仕上げればいいんだろうなと思っていた仕事が、
突然起ち上がってしまった。
別にのんびりと構えていたわけじゃない。
先方の事情が変わったまでのこと。
その打合せで午後から都心の東側に位置する某所へ出かけた。
思ったよりも短時間で打ち合わせが終わったのを良いことに、
そこから家へ直帰。

ふだんより二時間近く早い帰宅を果たす。

旦那稼業は不思議なもので、
早く帰れば帰るで、自分の居場所がないんじゃないのか?
かえって邪魔がられるんじゃないか?
なんて少し屈折した気分になったりもして。


陽のあたるホームで電車を待っていても、
ついこの前までのような、
湿気を含んだムッとした空気は感じられない。

明るい色のジャケットから、紺色のジャケットに着替えた。