はじめまして、、わたくし『窓辺乃須摩穂』と申します。
縁あってご主人様の下へご厄介になる事とになりました。

新しもの好きの割りには、変なところで臆病なご主人様は、
初めてこのわたくしを見初めてから、きっかり３週間、、
カタログを見たり、ネットでクチコミ情報を集めてみたりと、
それはそれは、みっともない位にああでもないこうでもないと、
良く言えば慎重に、悪く言えば優柔不断、
無為な日々を送って来られたのでございます。

それと申しますのも、
きっと、わたくしが世界初の窓辺乃家の者であること故。
海の者とも山の者ともつかぬその出生を不安視する故。

ところがある日のこと、
意を決したご主人様、ショップにて、わたくしを手にとり、
あまりに艶かしいその所作、
安堵路井戸様とは似ても似つかぬ舞い姿に、
歓喜の声をお挙げになり、
ようやく決心がついたとか、、。

とは申せ、、
ご主人様は、このわたくしの真の姿、
この身に秘めた妙技の数々の10分の1にも
触れては下さいません。
わたくし須摩穂といたしましては、
なんとも切なく寂しい限りではございますが、
それが現実・・・。
ちなみに、、電話と、、インターネットしか
修得されておらないご様子。



そうそう、、。
そういえばご主人様、
いざわたくしを身請けしようとしてショップへ行った日のこと、

「本日はどのようなご用件で？」という店員の呼びかけに、

「新規契約で、スマフォンを、、」と答え、
顔を赤くしていらっしゃいました。


お心得違いなご主人様♪