仕事の話。

Sさんは得意先の中堅社員。
彼が新人の頃からの付き合い。
先輩に厳しいことを言われて、泣く泣く現場に出て行った頃のことを覚えてる。
Sさん自身も自分の今の部下に向かって、
「みんな！Oさんは(ワタシのことね)、新入りでびぃびぃ泣いていた頃のオレを知ってる
　唯一の人なんだぞ！」なんて冗談めかしに僕のことを紹介していたりする。

そんなSさんが今日こんなことを言う。

「Oさんさ、、弊社とはどれぐらいのお付き合い?」

「ぇぇ、、もう30年ぐらいは、、。ワタシが担当するようになってからでも、
　25年ぐらい・・・かな。」

「そうだよね、、それぐらいにはなるよね。
　ってことはだ、、オレが定年でいなくなるあと20年くらいは頑張ってもらわないと・・。」

返事に困るワタシ。

「だって、、人、いないよ。Oさんみたいな立場で仕事やってくれる人。」

ま、そういう一面もあるとは思うけど、、20年はキツイ。
てか、そんなにやれないと思うし。
無理無理無理。
現場はキツイの知ってんじゃん、Sさん。
ぃゃ、現実的には仕事なんてうまくしたもんで、いざとなれば誰かの代わりなんて
いるに決まってるしさ。

まぁおそらくは、
なんとなぁく元気なさげに見えた僕に、ハッパをかけたつもりなんだろうけど。


そう思うと、、切なくも悲しい会話だったかも。