中野坂上へ向かう。
上着を手に抱えながら住宅地を歩くこと約10分。
ノドが渇いたので自販機でジュースを買い、
そばの公園でしばし休むこととする。

砂場にはふた組の幼子とお母さんが何やら楽しげに
おしゃべりをしている。
そんな人たちのそばへ近寄って、
訝しがられるのもなんなので
僕は人気のないブランコ脇のベンチを目指す。

丸太ん棒でできたベンチ、かぁ。
柵も同じく丸太ん棒。
なんか、、いい感じ。

ブランコ、好きだったなぁ。
グイグイと漕いで、スパッと手を離して、
柵の上にヒョイと舞い降りる、、なんて芸当、
もう今となっちゃ大怪我するだけだろうなぁ。

かといって、この年で、
大人しくブランコに座っているだけじゃ、
ほとんど黒澤明監督の『生きる』、になっちゃうだろうし。


ささ、、ノドも潤ったところで、
仕事だ仕事。