ばく の音楽活動と日常を綴るブログ
since August,2003
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夏の果物といえばスイカだろう。
子供の頃、夏休みには必ず千葉の田舎(母方の実家)へ泊まりに行った。
午後のオヤツが、決まってこの井戸で冷やしたスイカだった。
大人も子供も縁側に一列に並び、両手にしっかり持ったスイカを
口でこそぐように頬張り、一気に食べるのが作法だった。
しかし、こいつが僕は苦手であった。
生まれながらに変なところで神経質だから、
スイカの汁が口の周りにくっついたり、
指を伝って手首のあたり、そしてついには肘のあたりまでが、
スイカの汁で「汚れる」のが嫌だったのだ。
おまけにその匂いは、瓜科系野菜特有の青臭さを強烈に発していて、
地面に沁みた汁のあとには、暫くすると蟻は寄ってくるは、
蝿がたかるはで、もうどうにも見ていられなかった。
そんな訳で、今も僕にとってスイカは、
敢えて積極的に食べたいと思える果物ではない。
かといって、嫌いで食べられないという程でもないが。
人間の味覚に対する嗜好は、幼いうちに決まってしまう
ということなのだろう。
そう思うと、
品良く三角形に切られたスイカを占用のスプーンで、
すくうように食べる最近の子供を見ていると、
『スイカってぇのはな、こぉやって喰うもんだ!』って、
顔中ベトベトにして見せてやりたい気になったりする。
きっとイヤな顔されるだろうけど。
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以前のブログに、
かくして男の子は、痛い思いをして成長する。
と書いたけど、
大人になった今も、痛い思いをしないと
成長できない自分であることに気がついた。
いや、、痛く切ない思いばかりで、成長は皆無だろう。
六つ違いの兄貴がいる。
団塊と呼ばれる世代の生まれだ。
町内の子供達が年齢差を越えて、一緒になって遊んでいたのが
決して珍しくなかったあの時代。
それでもさすがに六つの年の差は、
「大人と子供」くらいの感覚のずれがあったのも事実。
兄貴の駆る自転車の荷台にまたがり、
サドルのバネのあたりを両手で掴む。
兄貴の友達の家に遊びに行くのだが、
その輪の中にほとんど入ることなく、結果持て余した時間は、
裕福な友達の部屋の片隅にうず高く積まれた少年漫画雑誌を、
片っ端から読んでいたような、そんな思い出がある。
ある日、サドルを掴む力が甘く、
急発進した自転車の荷台から振り落とされて、
後頭部を強打したことがあったっけ。
一瞬何が起きたのかわからず、
ただ鼻の奥がツーンとしていたのを憶えている。
兄貴に八つ当たりはしなかったはずだ。
かくして男の子は、痛い思いをして成長する。
その日は、キヨちゃんと二人で遊んでいた。
小雨の中、例によってチャンバラごっこである。
空地に置いてある直径三尺程度のカメの周りを、
追いつ追われつ二人は走り回っていた。
次の瞬間、バランスを崩した僕が足を滑らせた。
そのまま額をカメの淵に強打。
あれをカマイタチというのだろうか、
傷口はパックリ割れているのに、不思議と出血はほとんどなかった。
母親に連れられ、すぐさま大学病院へ。
どこをどう治療したのかしないのか、
検査らしきものをしたのかしないのか、、全く記憶にないのだが、
病院帰りの京急「梅屋敷」駅のホーム上、降り続く雨の中、
線路の向こう側に建つ舗線工事用の小屋の外に吊るしてあった、
「蓑」と「笠」をぼんやりと、心細い気分で見つめていたっけ。
『あれ、、河童さんが着るのかなぁ・・・。』って、
真剣に考えていた。
たぶん、そんなことを、母親に問いかけていたはずだ。
小学校にあがる前、
よく一緒に遊んだのは、キヨちゃとマッちゃんだ。
キヨちゃんは、父親が模型屋を営む地主の次男坊。
マッちゃんは、家が乾物屋のこちらも次男坊。
そしてもうひとり、会社員の次男坊であるところの僕。
家の前の空地、
首にマントのつもりの風呂敷を結わえ付け、腰のベルトに刀をさし、
何やら国籍不明のヒーロー気取りで、三人は「大立ち回り」をしていた。
あの時代の子供達すべてがやっていた「チャンバラごっこ」である。
今みたいに柔らかなビニール製の刀なんかじゃない。
刃こそ無いものの立派な鉄製だから、まともに当れば相当痛い。
手入れが悪ければ、すぐにサビが浮いてくる。
悪ふざけが過ぎて、刀をグニャりとへの字に曲げてしまった時などは、
鞘(さや)に収まらずたいそうガッカリしたものだ。
そんな代物を手加減なしに振り回していたんだから、
手といい腕といい、アザだミミズ腫れだはしょっちゅうで、
怪我のうちではなかったはずだ。
思いっきり振り回し過ぎて、
刃の部分が柄(つか)からすっぽ抜けることもよくあったっけ。
今にして思えば、
まったくよくぞご無事で、、の次男坊三人衆である。
よく一緒に遊んだのは、キヨちゃとマッちゃんだ。
キヨちゃんは、父親が模型屋を営む地主の次男坊。
マッちゃんは、家が乾物屋のこちらも次男坊。
そしてもうひとり、会社員の次男坊であるところの僕。
家の前の空地、
首にマントのつもりの風呂敷を結わえ付け、腰のベルトに刀をさし、
何やら国籍不明のヒーロー気取りで、三人は「大立ち回り」をしていた。
あの時代の子供達すべてがやっていた「チャンバラごっこ」である。
今みたいに柔らかなビニール製の刀なんかじゃない。
刃こそ無いものの立派な鉄製だから、まともに当れば相当痛い。
手入れが悪ければ、すぐにサビが浮いてくる。
悪ふざけが過ぎて、刀をグニャりとへの字に曲げてしまった時などは、
鞘(さや)に収まらずたいそうガッカリしたものだ。
そんな代物を手加減なしに振り回していたんだから、
手といい腕といい、アザだミミズ腫れだはしょっちゅうで、
怪我のうちではなかったはずだ。
思いっきり振り回し過ぎて、
刃の部分が柄(つか)からすっぽ抜けることもよくあったっけ。
今にして思えば、
まったくよくぞご無事で、、の次男坊三人衆である。
別に自分史にこだわっているわけではないが、
昨日までのブログの流れで、子どもの頃の記憶を
色々と思い出してみたところ、、。
幼い頃の記憶の多くが、「○○して痛かった」
「○○して悲しかった」で完結するものばかりが
印象に残っている事に気づいた。
まぁ子どもだろうと大人だろうと、
人間の記憶というものは、喉もと過ぎればなんとやらで、
嬉し楽しい記憶より、辛く悲しい記憶のほうが、
脳の記憶中枢により深く刻み込まれて行くのだろう。
そうやってその失敗を二度と繰り返さないように、
自分の記憶の中で、そしてひいては次世代へのメッセージとして、
『過ちは二度と繰り返すまじ』と、
受け継がれて行くものなのかも知れない。。。
とは随分大袈裟なことを・・・。
そんなワケで、
「痛い記憶」「悲しい記憶」の話が続く可能性が大。
昭和30年代、東京、品川生まれ。
親父に手を引かれ、京急「青物横丁」駅そばの踏切、
その遮断機の横に立ち、警報機の音を「チンパチンパ」と模しながら、
通り過ぎる電車を眺めていた、そんなかすかな記憶がある。
親父の仕事は、技術系の会社員。
母方に三味線のお師匠さんがいたと聞く。
親父自身も、かの戦地では上官に命令されるまま、
ギターを弾いていたそうな。
お袋は、専業主婦。
いわゆる芸術的な趣味、才能には無縁の人だと思っていたのだが、
実は、なかなかの絵心を持っている人だということを知ったのが、
つい数年前。
身体つきは親父似。
顔はお袋似。
そういうことだ。
親父に手を引かれ、京急「青物横丁」駅そばの踏切、
その遮断機の横に立ち、警報機の音を「チンパチンパ」と模しながら、
通り過ぎる電車を眺めていた、そんなかすかな記憶がある。
親父の仕事は、技術系の会社員。
母方に三味線のお師匠さんがいたと聞く。
親父自身も、かの戦地では上官に命令されるまま、
ギターを弾いていたそうな。
お袋は、専業主婦。
いわゆる芸術的な趣味、才能には無縁の人だと思っていたのだが、
実は、なかなかの絵心を持っている人だということを知ったのが、
つい数年前。
身体つきは親父似。
顔はお袋似。
そういうことだ。
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PROFILE
HN:
ば く ( BAKU )
HP:
性別:
男性
自己紹介:
Man of middle age
Singer;Song writer;Guitar player
東京都出身・O型・魚座
1995年3月:音楽活動再開
【BAKUJIN】【Fu's all time】等
バンド活動多数。
加えて、現在も
【えにし】【りずみん】
【So-BAND】【SPUU】etc...
バンド活動であったり、
ギター弾き語りストであったり、
ウクレレ講師であったり、
サポートギタリストであったり。
Singer;Song writer;Guitar player
東京都出身・O型・魚座
1995年3月:音楽活動再開
【BAKUJIN】【Fu's all time】等
バンド活動多数。
加えて、現在も
【えにし】【りずみん】
【So-BAND】【SPUU】etc...
バンド活動であったり、
ギター弾き語りストであったり、
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