東京目黒区内。
時折強い雨が降りそそぐ。
車のワイパーが慌しく左右を行き来している。

N根公園沿いの道路に時間調整のため車を止める。


またもや、、誰もいないベンチを発見・・・。

わぞわぞ車を降りて撮影。

携帯が僕に問いかける。

『保存?』

もちろん、

『保存さ』



クックックックックッ・・・・。　(←あやしい)

携帯のデータフォルダにあった写真。
数日前に撮影しておきながら、すっかり忘れてた。


ひと気の無い公園のベンチ。

こういう光景が好きなんだよなぁ。

親子連れの姿が浮かんだり、
S&Gの「旧友」みたいに、ふたりの老人の姿が浮かんでみたり、
もちろん恋人同士だっていいしね。


きっとそこに、、ドラマを感じるからなんだろうな。

不十分だとは思うが、それなりに自分なりに
オシャレには気を使っているつもり。
が、それも友人に逢うときや、人前に立つときのこと。
これが仕事となると、、あんまり。

職場のあるマンションの階段を昇るとき、
ふと自分の足元に目がいった。

『なんだ、、このダサさは。』

雨に濡れてもいいやと、少しくたびれた黒い靴。
そして、、明るいグレーの靴下。

あぁぁ、、チョイダサおやじ。





そうかと思えば、
シャレのわかる古ぅい友人が僕にプレゼントを届けてくれた。

『しあわせの青いハンカチ』だそうだ。

ハンカチおじ。


季節は秋だ。(←強引な締め)

秋めいてきたなぁ、なんてこと書いた途端にこの暑さ。
湿度が低いからまだよいものを、カラダには堪えますよ。
そうかと思ったら夕方には遠くの空が真っ暗になってたなぁ。

ったく、、もう秋の空ったら、、以下自粛。


さて、写真はその暑くて暑くてバテながら歩いていた頃の
東京はT町あたり。
でも、こうして写真で見ても、どことなく秋の空気感を
感じない? 感じない・・あっそ。
ま、いいけど。


以前このあたりを歩いていると何度か、
あのシンガーソングライター「しのP」に、
お互い背広姿で出くわしたことがある。

『ひょっとして今日も?』

なんていう予想は、見事にはずれた。
そのほうがお互いのためだ。(←意味なしフレーズ・・)

年内に仕上げればいいんだろうなと思っていた仕事が、
突然起ち上がってしまった。
別にのんびりと構えていたわけじゃない。
先方の事情が変わったまでのこと。
その打合せで午後から都心の東側に位置する某所へ出かけた。
思ったよりも短時間で打ち合わせが終わったのを良いことに、
そこから家へ直帰。

ふだんより二時間近く早い帰宅を果たす。

旦那稼業は不思議なもので、
早く帰れば帰るで、自分の居場所がないんじゃないのか?
かえって邪魔がられるんじゃないか?
なんて少し屈折した気分になったりもして。


陽のあたるホームで電車を待っていても、
ついこの前までのような、
湿気を含んだムッとした空気は感じられない。

明るい色のジャケットから、紺色のジャケットに着替えた。

午後から散髪へ行った。
ほぼ二ヶ月ぶりだ。
ここ数年、すっかり馴染みの床屋。
店主は30代半ば。
見るからにサーファーの彼。

散髪台に腰掛けるやいなや、彼はいつもこう切り出す。

「今日は、、どうします?」

僕は必ずこう答える。

「そうですねぇ、、二か月分、切ってください。」

あとはこの二ヶ月間に起きた差し障りない程度に個人的な近況を
話の繋ぎとし、粛々と散髪は進むのだ。

「結構、焼けてるね?波乗りに行ったの?」

「えぇ、一日だけ。」

千葉の一宮へ行ったそうだ。

「聞くところによると、本当に好きな人は湘南よりも
　房総へ行くらしいね?」

「そうなんすよぉ。」

「好きが高じて、九十九里あたりに引越しちゃう人もいるってね?」

「らしいっすねぇ。でもオレは、、住むんだったら湘南っすねぇ。
　湘南のほうがオシャレだし楽しそうっすもん。」

サーファーじゃないけれど、
僕とて悩むところではある。





仕事帰り、職場のマンションの外廊下を出た瞬間、
空の雲に目が止まる。

いままでも何度か、こんな感じの写真は載せてるよな・・。

今日もまた電車で外回り。
今週はこのパターンが多かったなぁ。
つい先日と同じく再び向かうはくワカさんの元ホームグラウンド池袋。
ただし今朝は西池袋。
わりと短時間で用は済み、次に向かったのが「麻布十番」。
この街も好きな街のひとつ。
老舗と新しい店舗のマッチングが妙。
なんといっても大人っぽい雰囲気が◎。
いずれこの街の話はまたできるかな・・。

小一時間の打ち合わせのあと、次の目的地が浜松町駅前。
この頃から降る雨が強くなりだした。
距離にすれば約1.5キロぐらいだろうか。
雨の芝公園や増上寺のあたりをのんびり歩いて行くのも
一興かなとビルの庇の下をあとにする。



以前の日記にも載せたことがあるような??
芝公園の桜の向こう側、
低い雨雲をバックにそびえ立つ愛宕タワー。
(愛宕タワーにはあまり興味はない)

浜松町に着いた頃には、ズボンも靴もグショグショに濡れていた。
このさらりとした雨の降り様といい、涼しさといい、
東京の街にもそろりそろりと秋の気配が・・。

はぁ、、単に道程の写真のみになってしまった。
退屈なネタだなぁ・・。

申し訳ないが、今夜はこれにて。