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ばく の音楽活動と日常を綴るブログ since August,2003
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その日は、キヨちゃんと二人で遊んでいた。
小雨の中、例によってチャンバラごっこである。
空地に置いてある直径三尺程度のカメの周りを、
追いつ追われつ二人は走り回っていた。
次の瞬間、バランスを崩した僕が足を滑らせた。
そのまま額をカメの淵に強打。
あれをカマイタチというのだろうか、
傷口はパックリ割れているのに、不思議と出血はほとんどなかった。
母親に連れられ、すぐさま大学病院へ。

どこをどう治療したのかしないのか、
検査らしきものをしたのかしないのか、、全く記憶にないのだが、
病院帰りの京急「梅屋敷」駅のホーム上、降り続く雨の中、
線路の向こう側に建つ舗線工事用の小屋の外に吊るしてあった、
「蓑」と「笠」をぼんやりと、心細い気分で見つめていたっけ。

『あれ、、河童さんが着るのかなぁ・・・。』って、
真剣に考えていた。

たぶん、そんなことを、母親に問いかけていたはずだ。
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小学校にあがる前、
よく一緒に遊んだのは、キヨちゃとマッちゃんだ。
キヨちゃんは、父親が模型屋を営む地主の次男坊。
マッちゃんは、家が乾物屋のこちらも次男坊。
そしてもうひとり、会社員の次男坊であるところの僕。

家の前の空地、
首にマントのつもりの風呂敷を結わえ付け、腰のベルトに刀をさし、
何やら国籍不明のヒーロー気取りで、三人は「大立ち回り」をしていた。
あの時代の子供達すべてがやっていた「チャンバラごっこ」である。
今みたいに柔らかなビニール製の刀なんかじゃない。
刃こそ無いものの立派な鉄製だから、まともに当れば相当痛い。
手入れが悪ければ、すぐにサビが浮いてくる。
悪ふざけが過ぎて、刀をグニャりとへの字に曲げてしまった時などは、
鞘(さや)に収まらずたいそうガッカリしたものだ。
そんな代物を手加減なしに振り回していたんだから、
手といい腕といい、アザだミミズ腫れだはしょっちゅうで、
怪我のうちではなかったはずだ。
思いっきり振り回し過ぎて、
刃の部分が柄(つか)からすっぽ抜けることもよくあったっけ。

今にして思えば、
まったくよくぞご無事で、、の次男坊三人衆である。



別に自分史にこだわっているわけではないが、
昨日までのブログの流れで、子どもの頃の記憶を
色々と思い出してみたところ、、。
幼い頃の記憶の多くが、「○○して痛かった」
「○○して悲しかった」で完結するものばかりが
印象に残っている事に気づいた。
まぁ子どもだろうと大人だろうと、
人間の記憶というものは、喉もと過ぎればなんとやらで、
嬉し楽しい記憶より、辛く悲しい記憶のほうが、
脳の記憶中枢により深く刻み込まれて行くのだろう。
そうやってその失敗を二度と繰り返さないように、
自分の記憶の中で、そしてひいては次世代へのメッセージとして、
『過ちは二度と繰り返すまじ』と、
受け継がれて行くものなのかも知れない。。。
とは随分大袈裟なことを・・・。

そんなワケで、
「痛い記憶」「悲しい記憶」の話が続く可能性が大。

男。
40代半ばより、かつての仲間とバンド活動を始めた。
やがて自分のホームページも持つようになった。
同時に日記も書き始めた。
そして今、ブログだ。

さて、どうしたものか。
何を書き綴ればよいものか。
ずっとそんなこと、ここ数日考えていた。

漠たる日々を、漠たる想いを、
気の向くまま書いてみるとするか・・・。

ま、始めてしまったものは仕方がない。
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PROFILE
HN:
ば く ( BAKU )
HP:
性別:
男性
自己紹介:
Man of middle age
Singer;Song writer;Guitar player
東京都出身・O型・魚座
1995年3月:音楽活動再開
【BAKUJIN】【Fu's all time】等
バンド活動多数。
加えて、現在も
【えにし】【りずみん】
【So-BAND】【SPUU】etc...

バンド活動であったり、
ギター弾き語りストであったり、
ウクレレ講師であったり、
サポートギタリストであったり。
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